ブランディングと一言で言うけれど、その実態はなかなかわかりにくいのではないでしょうか。本書は、中でも中小企業やBtoB企業がブランディングを経営に活かそうと考えた時、どのような考え方があるのかを示したものです。
資金力のある大手有名企業やBtoCのやり方を真似しても、ノウハウも狙いも異なります。それでは、どんなふうに活用すると良いのか。それは、単に知名度を求めるのではなく、ブランディングの考え方を使って「自分たちのコア」を明確にすること。
自らの強みや独自性、企業としての“人柄”を見つめていくことで、次に進むヒントになっていく。誰と働くのか、なぜ、お客さまに選ばれるのかが見えてくるはず。自分たちを棚卸し未来を見つめることがブランディングの基礎になるものの・・。それを、会社の中で行うことは難しい・・。そこで、長年、企業の内部に秘められた「魅力」「強み」を引き出してブランド構築を行ってきた著者が、そのやり方や頭の使い方をご紹介します。
「小さな会社・無名企業」がなすべきブランディングは、巷で言われるブランディグとは少し違う。資金力・体力の乏しい企業こそ、「ブランディングで失敗」すべきではない・・。そんな思いが込められています。
<こんなことがわかります>
・基礎編―ブランディングとマーケティングの違いー
・基礎編―中小・BtoBと有名企業ではブランディングへの向き合い方をこう変えるべき。
・パーパス経営、ミッション・ビジョン・バリューについても“ついでに“整理
・自社の強みを見出すフレームワーク
・クリエィティブの考え方と良いクリエイティブの判断軸
・採用に寄与するブランディングのやり方
・オリエンシートの作り方
・よいパートナーの見つけ方・・・etc
解説は、SECIモデルで高明な野中郁次郎先生の直弟子。中央大学経営戦略科教授、露木恵美子教授です。露木教授は、組織文化を軸に優れた経営や組織の研究者。著書に「職場の現象学」「職場の現象学―入門編」があります。